© DWIH Tokyo/iStock.com/acinquantadue 在独ジャーナリスト 熊⾕徹⽒から見たドイツの研究開発 ドイツ政府の気候保護政策の現状と課題 【文:熊谷 徹】 ドイツは、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの削減に世界で最も積極的に取り組んでいる国の一つだ。メルケル政権は2019年12月18日に、世界で初めて「気候保護法(Klimaschutzgesetz)を施行させ、CO2排出量の目標達成を法律によって義務化した。だが経済の非炭素化への道程は、平坦ではない。