インダストリー4.0シンポジウム: スマート・マニュファクチャリングの推進

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インダストリー4.0シンポジウムを開催 ― ドイツ 科学・イノベーションフォーラム 東京とTU9ドイツ工科大学連合 

ドイツ 科学・イノベーションフォーラム 東京(DWIH東京)は2016年10月26日に、ドイツ工科大学連合(TU9)と共催で、「インダストリー4.0シンポジウム: スマート・マニュファクチャリングの推進 ― TU9ドイツ工科大学連合」を開催しました。ドイツのトップレベルの工科大学の学長および付属研究所の所長らが多数来日し、日本の専門家も交え、講演とディスカッションが行われました。シンポジウムには、産学官の各界の要人や専門家および報道関係者約200名が参加し、この分野における日独協力関係を推進する有意義な一日となりました。

本イベントではまず、DWIH東京の運営母体の一つであるドイツ大学学長会議の会長を務めるホルスト・ヒップラー氏と、TU9ドイツ工科大学連合会長を務めるダルムシュタット工科大学学長ハンス-ユルゲン・プレーメル氏が開会の挨拶に立ちました。引き続いて駐日ドイツ連邦共和国大使ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン氏からも挨拶をいただきました。

基調講演では、まずインダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ(IVI)理事長である法政大学デザイン工学部教授の西岡靖之氏が演台に立ち、「つながる工場のバリューチェーンを支えるIVIプラットフォーム」 の題目で、日本版インダストリー4.0といえるIVIの興味深い活動が紹介されました。次いでハノーファー大学自動制御研究所所長のサミ・ハッダディン氏による基調講演では、「デジタル世界におけるロボットと人間」のテーマで、ドイツの最先端のロボット技術が紹介されました。

シンポジウムの第1部「スマート・コネクテッド・プロダクトとデジタル・インフラ」と第2部「インダストリー4.0の先進的実施とスマート・マニュファクチャリングにおける産学連携」では、TU9ドイツ工科大学連合 副会長を務めるシュトゥットガルト大学 学長のヴォルフラム・レッセル氏と、ハノーファー大学 学長のフォルカー・エッピング氏がそれぞれ司会を務め、ハノーファー大学、ベルリン工科大学、ダルムシュタット工科大学、ミュンヘン工科大学、カールスルーエ工科大学(発表順)の著名な研究者による講演が行われました。質疑応答の時間には会場から活発な質問が出ました。

ディスカッションでは、基調講演を行った西岡靖之氏も含め、講演者全員が壇上に上がり、日独のインダストリー4.0に対する取り組みから、若手育成の教育問題まで幅広いテーマについて熱い議論が交わされました。