キール大学
1665年に創設されたキール大学(Christian-Albrechts-Universität zu Kiel、略称:CAU)は、ドイツ最北端の州であるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州において、最も歴史があり、かつ最大規模を誇る唯一の総合大学です。バルト海沿岸の州都キールに位置し、約25,000人の学生が在籍しています。当大学は8つの学部で構成され、自然科学・生命科学をはじめ、医学、法学・経済学、農学、工学、社会科学、人文科学に至るまで、約190の学位プログラムを提供しています。
この幅広い教育プログラムに加え、海洋科学、生命科学、ナノサイエンス、ならびに環境・文化・社会科学分野を重点とする、国際的にも高い評価を受ける研究プロファイルを有しています。その研究力は、ドイツ連邦および州が推進するエクセレンス戦略における2つのエクセレンス・クラスター「Precision Medicine in Chronic Inflammation (PMI)」および「ROOTS – Social, Environmental and Cultural Connectivity in Past Societies」に明確に示されています。
キール大学は国際的なネットワークを強化しており、特にバルト海地域およびスカンジナビア諸国との連携に注力しています。ヨーロッパ、アメリカ、アジアの50校以上の大学とパートナーシップ協定を締結しているほか、EUのエラスムス・プラス(Erasmus+)プログラムを通じて、欧州全域250の提携機関と約550件の協力協定を結んでいます。さらに、欧州大学連合「SEA-EUアライアンス」の一員として、地中海から北極圏に至る8つの沿岸大学と連携しています。近年は特に、日本を含むアジアの大学・研究機関との協力関係を一層拡大してきました。
こうした背景のもと、当大学は日本との連携を強化し、DWIH東京の準サポーターとして尽力しています。その中心的役割を担っているのが医学部であり、東京のパートナー機関との長年にわたる研究協力、とりわけエクセレンス・クラスターPrecision Medicine in Chronic Inflammation (PMI)を軸とした共同研究を基盤としています。この協力関係は医学・生命科学分野に根ざしつつ、今後は他分野へも段階的に拡大していく予定です。
DWIH 東京を通じて、日本とのこのパートナーシップをさらに強化していけることを大変嬉しく思っています。