パンデミック時代前後における親密圏

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COVID-19の大流行から3年が経過し、ウイルスとその政治的、経済的、公衆衛生的変化が、一様ではないにせよ、社会に大きな影響を与えたことは明らかです。

コロナに対する政治的、公衆衛生的対応によって課された制限によって、社会的交流が抑制され、身体的な動きも制限されました。そして、快適な空間、親密な場所としての家庭の機能と経験を維持することが困難になってきました。

社会的距離、「3密」(密閉・密集・密接)のような隔離の要件とそれに伴う制約は、育児、仕事と生活のバランス、恋愛関係の形成、 経済状況、夫婦、恋愛、連帯関係の質といった親密な関係においてさまざまな課題(そしておそらく機会)を生んでいます。さらに、これらの課題が及ぼす影響は、ジェンダー、社会階級、職業(リモートワーカーと非リモートワーカー)、性的指向、婚姻とパートナーシップの状況、民族性、移住の状況、社会的ネットワーク、生活形態等によって、不均等です。

本ワークショップでは、2021年1月に実施した大規模調査の結果に基づき、日本におけるパンデミックの独身者への影響を探るいくつかの論文が紹介されます。これらの論文は、量的および質的データを用いて、パンデミックがシングルのさまざまな個人的関係や関係性の実践に及ぼす影響を探るものです。

それと並行して、パンデミックとそのグローバルおよびローカルな影響が親密な関係、(ソロ)社会性、社会空間へ及ぼす現在進行中の予期せぬ多面的影響について、多角的な研究(進行中を含む)が発表され、議論が行われます。

イベント情報

2022年11月5日, 14:00 から 18:00まで

ドイツ日本研究所(DIJ)
主催者: コットマン・ノラ(ドイツ日本研究所、東京)、吉田亜紀子 (ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校、ウィスコンシン、客員研究員、ドイツ日本研究所、東京)、デールズ・ローラ (西オーストラリア大学、パース) / Supported by: DWIH東京、フリードリヒ・エーベルト財団、西オーストラリア大学

言語:発表は日本語または英語。ディスカッションやQ&Aセッションは通訳あり
参加登録締切:11月4日(金)※定員30名

*詳細および参加申込は、上記グレーのボックス内「ウェブサイト」をクリックしてください。

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